丸の内の漢方薬局のおすすめは？｜相談・処方・選び方まで徹底解説

丸の内の漢方薬局｜一般的な薬局との違いや役割を知ろう
漢方薬局を利用するメリット・デメリット
丸の内の漢方薬局での相談・処方の流れ
丸の内の漢方薬局の費用と保険適用について
どんな人が漢方薬局を訪れるのか？
丸の内の漢方薬局の選び方｜失敗しないためのポイント
丸の内の漢方薬局と他の選択肢との違い
丸の内の漢方薬局によくある質問（FAQ）
まとめ：自分に合った漢方薬局を見つけるには

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丸の内の漢方薬局｜一般的な薬局との違いや役割

薬局と漢方薬局の違い

薬局と聞くと処方箋を持って行って薬を出してもらうところという印象がある方が丸の内でも多いでしょう。

現実に、一般的な薬局では医療機関からの処方せんに基づいて薬を調合する業務が中心です。

一方で、漢方薬局となると、その役割や扱うものに違いが見られます。

漢方薬局は、東洋医学を基本とした漢方薬と生薬を専門とする薬局であり、相談者の体の傾向や不調の根本的な理由を見定めて、個々の症状に合わせた処方を行います。

通常の調剤薬局では西洋医学の薬（化学合成薬）が主に提供されますが、漢方薬局では身体全体の調和ならびに「気・血・水」の巡りに配慮したアプローチが基本となります。

また、カウンセリング（漢方の相談）が非常に丁寧であり、一回目の相談では30分以上の時間をかけて、体質・体調・生活習慣・既往歴などをしっかり聞き取る漢方薬局が丸の内でも多いです。

漢方薬局で取り扱うもの（漢方薬や生薬、煎じ薬）

漢方を扱う薬局で取り扱っているものはおおまかに以下の3種に分類できます。

1.漢方エキス剤

一般的な薬局チェーンでも見かける、粉や錠剤の漢方薬です。

有効成分が抽出済みで、携帯や服用が手軽なため、丸の内でもよく選ばれています。

2.生薬（しょうやく）

自然由来の草木、天然鉱物、動物の部位などを乾燥したもの。

具体的にはカッコン（葛根）や「甘草（かんぞう）」、シャクヤク（芍薬）などが代表例です。

効能を持つ自然素材として、一つでも複数組み合わせても使われています。

3.煎じ薬（せんじぐすり）

生薬をいくつか調合して、個々の体質や症状に応じて調合して処方されるオーダーメイドの漢方薬になります。

煮出して飲む手間はありますが、一番漢方の効果を引き出せる形と考えられています。

漢方専門薬局では、上記のものをそれぞれの症状・体質・季節などに応じて臨機応変に用いて、その人に合ったベストな漢方処方を提案しています。

漢方相談とは？カウンセリングの流れ

漢方薬を提供する薬局の大きな特徴のひとつが、「漢方相談（カウンセリング）」になります。

通常の病院診察のように検査結果にのみ頼らず、東洋医学的な見立て法「四診（ししん）」に従って、体調の全体像を総合的に評価します。

四診とは何か？

ぼうしん（望診）：顔色、舌の色や形、皮膚の状態など視覚的な情報を観察
聞診（ぶんしん）：声の調子、話し方、呼吸音や体臭の有無などを確認
問診（もんしん）：現在の症状、生活習慣、睡眠や排便・食事などを質問
切診（せっしん）：脈の状態を見たり、腹の張りなどに触れて状態を把握

これらを丁寧に行うことで、現在の身体の様子をしっかり掴み、適切な漢方薬の処方へとつなげます。

丸の内でも初回の面談は30分〜1時間以上かかるのが一般的です

日常の習慣や心身の傾向を深く知ることで、将来的な改善プランを構築できます。

丸の内の漢方薬局の相談・処方のフロー

初回カウンセリングの流れと所要時間

丸の内で漢方薬局を初来店する方が気になるのは、やはり「どんな内容なのか？」というところでしょうか。

多くの漢方薬局においては、第一回目のカウンセリング（漢方の相談）にじっくりと時間をかけるのが特徴です。

最初の相談の一般的なステップについては以下の通りです：

問診票の記入（体調や体の不調、生活スタイルなど）
四診を通したヒアリング（次の項目で説明）
自分の体質と症状の原因の説明
適した漢方薬の提案と解説
服用方法や暮らしに関する助言

ほとんどの丸の内の漢方薬局においては、初回カウンセリングに30分から60分程度要すると考えておきましょう。

来店型だけでなく、近年ではオンラインでの相談や電話相談に対応している店舗も丸の内では増えてきています。

スケジュールが合いにくい方や近くに店舗がない方でも使いやすいよう工夫されていることも漢方薬局の対応の柔軟さと言ってよいでしょう。

四診（望診・聞診・問診・切診）によるカウンセリング

東洋医学の診察法とされる「四診（ししん）」とは、漢方薬局でのカウンセリングにおける中心的なアプローチです。

1.望診（ぼうしん）

顔の様子、舌の状態（色、形、苔の状態）、体のバランスなどを目で見て観察します。

なかでも舌診は重要で、体の内側の状態を理解する手がかりとされています。

2.聞診（ぶんしん）

声色、しゃべり方、呼吸の音や音の情報に加えて、身体の匂い、口のにおいもチェックします。

例えば、声のかすれや咳が乾いている場合は「肺陰虚（はいいんきょ）」と診断されることもあります。

3.問診（もんしん）

今の症状、いつから症状があるか、状態の移り変わり、食欲、便通、睡眠の質、生理の状態、心の状態など、日常的な生活情報をヒアリングします。

自分自身が「無関係だ」と考えていたことが、実のところ東洋医学的には診断のカギになることもあります。

4.切診（せっしん）

脈の状態をみる「脈診」や、お腹を軽く押す「腹診」などのような身体的接触を伴う診察です。

脈の強さ・速さ・リズムなどから、エネルギーと血流の状態や内臓の状態を把握します。

以上のように、体とメンタルを全体的にとらえるカウンセリング手法を通して、「なぜ今の不調があるのか？」というような根本原因に迫るのが、漢方によるカウンセリングの重要な意義です。

処方の選定と煎じ薬・粉末薬の比較

カウンセリングの結果を踏まえて、漢方薬剤師や中医学の知識を持つ者が適した処方を提示します。

処方内容は次のスタイルで処方されることが丸の内でも一般的です。

煎じ薬（せんじぐすり）

天然由来の生薬を1日ごとに個別に包装して、自分の家で煮込んで摂取する本格的な漢方薬です。

メリット：吸収率が高く、細かくカスタマイズ可能
デメリット：煮出す手間がかかる、日持ちしない

エキス剤（粉末タイプ）

煎じ薬の成分を凝縮して乾かしたもので、棒型包装や分包の形で渡されます。

メリット：飲みやすくて持ち運びに優れる
デメリット：本格的な煎じ薬より効き目が弱くなる場合もある

錠剤・丸薬タイプ

長期的に保管できる形で処方されるケースもあります。

お年寄りや子どもなど、飲みやすいことを意識したかたちです。

どれが適しているかは、体の性質・ライフスタイル・飲みやすさ・コストなどを考慮して選ばれます。

相談後も経過観察が続くのが漢方薬局の大きな特徴です。

状態の変動に合わせて処方内容が柔軟に調整されるという点も、個別対応の漢方診療の特徴でしょう。

漢方薬局のメリット・デメリット

個人の状態に合わせたオーダーメイドの処方

漢方薬局最大の魅力は、個々の体の特徴や生活習慣に合わせたカスタムされた漢方薬を出してもらえる点です。

病院の医療では同一の診断であれば基本的に同一の薬が出されるのが丸の内でも一般的ですが、漢方においては同じ「頭痛」や「冷え性」でも、からだの状態や気の流れ、日常の背景を総合的に見立てて、出される薬が変わることもあります。

例えば「不眠」で訪れた2人に対して、1名には東洋医学でいう「心火上炎」のバランスを整える処方、他の一人には血虚（けっきょ）に対応した薬が処方されるということもあります。

こうした対応は、通常の医学にはない個別対応の力であり、とくになんとなく体調が悪いといった明確な病名がつかないケースにおいては非常に有効です。

副作用の心配が少なく、長期的な使用にも合っている

漢方薬というものは、天然由来の生薬成分を組み合わせて作られているため、副作用が起きにくいと言われています。（※ただし、体質によっては副作用を感じることもあります）。

とくに、以下のような人にとっては頼りになる存在です：

妊娠中・授乳中で薬の使用に不安がある方
幼児や高齢者など、身体が繊細な方
継続的に体質改善を目指したい方
一般的な薬で副作用がつらかった経験がある方

漢方薬というものは病気を治すだけではなく体を整えることを目的とするため、持続的な症状や体の根本改善、予防という点からも有効といえます。

「冷えの症状」「生理不順」「月経前症候群」「不妊」「更年期の不調」などに悩んでいる方は丸の内でも多いですが、これらのホルモンや自律神経が関わる不調に対応しやすいところも支持されています。

デメリット：すぐに効かない？値段が高め？

もちろん、漢方専門の薬局にも注意点があります。

代表的なものが以下の2点です。

1.即効性に欠けることがある

漢方のくすりは、体質改善や自己回復力の向上を前提としているため、効果が現れるまでに時間が必要なことが多いです。

病院の薬のように“症状をピンポイントで抑える”即効性はあまり望めず、ゆっくりとからだが変わっていく実感になります。

したがって、数週間〜数ヶ月単位で継続する姿勢が大切になります。

2.コストが高くなりやすい

健康保険の対象外である自由診療という形が多いため、一か月あたり1万円〜3万円ほどかかるケースもあります

煎じ薬を選んだ場合、1日数回煮出す手間が必要なだけでなく、金銭的にも負担になることがあります。

また、初回の面談が有料であることも多く、一回の相談時におよそ3,000〜5,000円請求されることもあるので、前もって料金を調べておくことが求められます。

丸の内の漢方薬局でよくある質問（FAQ）

漢方専門薬局で診断書の発行は可能ですか？

通常の丸の内の漢方薬局では、医師ではなく薬剤師や中医学の専門家が対応を行うため、診断書の提供はできません。

診断書が必要な場合（休職・保険請求・学校提出など）は、医療機関（病院・診療所など）での診察が必須です。

体質チェックの結果やカウンセリング記録を提供してくれる漢方薬局もあるため、使用目的に応じて代替資料を求めることは可能なケースもあります。

予約がなくても診てもらえますか？

薬局によって対応は違いますが、原則として予約制を導入している店舗が丸の内にも多いです。

初回相談はまとまった時間が必要となるため、事前に予約を取ってから来店するのが安心といえます。

一部の漢方薬局では当日分の枠や予約なしでの相談もできる店舗もありますが、予約状況によっては断られることもあります。

ネット予約や電話、LINEなどの予約ツールを使って、前もって予約状況を見ておくことを推奨します。

保険証は必要ですか？

漢方薬局は病院ではないため、保険証はいりません。

処方や相談は自費診療として扱われ、全額負担となるのが丸の内でも主流です。

例外として病院内の漢方薬局や東洋医学の外来がある病院では健康保険証が必要になる場合もあります。

不安な場合は問い合わせておくのが安心です。

妊娠している間でも小児でも漢方薬局で相談できますか？

大丈夫です。妊娠中・授乳中・子どもでも、漢方薬局での相談・服用は可能になっています。

ただし、妊娠中には控えるべき生薬や注意が必要な成分もあるため、状況を正確に伝えることが大切です。

漢方薬局の中には、

妊娠を目指す方・妊婦・産後の方のケアに強い店舗
子ども向け漢方（夜泣き・肌荒れ・便秘など）に対応する店舗

もあるので、目的に合った専門性のある店舗を選ぶとより安心です。

子どもには煎じた漢方薬が負担になることもあるため、飲みやすいシロップや顆粒タイプなど飲みやすい形状を準備している漢方薬局もあります。

丸の内の漢方薬局の費用と保険適用は？

自由診療が一般的？費用の目安

漢方の薬局を利用しようとするときに、多くの人が気になるポイントが「費用はどれくらいかかるの？」という点でしょう。

原則として、丸の内でも漢方薬局での相談や処方は「自由診療」となる場合がほとんどです。

健康保険が適用される病院やクリニックと異なるため、保険外の自費負担になるからです。

具体的な料金の目安は以下の通りです（あくまでも目安）：

内容	価格帯
初回相談料	3,000円〜5,000円程度
漢方薬（エキス剤）	1日分500〜800円程度（1ヶ月で15,000〜25,000円前後）
漢方薬（煎じ薬）	1日分600〜1,200円程度（1ヶ月で20,000〜35,000円前後）

もちろん、出された漢方薬や生薬の使い方や種類、相談の頻度によって料金が変動する場合があります。

頻繁に通い続ける必要のある方や根本から整えたい方にとっては、月々の支出としてある程度の予算確保が必要になる可能性があることを念頭に置いておくと安心です。

保険適用になるケース・ならないケース

「漢方＝保険が使えない」と丸の内でも思われがちですが、実際には必ずしもそうではありません。

医師による診療を受け、病院で処方される漢方薬であれば、保険でカバーされることがあります。

健康保険が使える例

内科や婦人科などの保険適用のある医療機関において、医師が処方した場合
医療用の漢方エキス製剤（ツムラなどの製薬会社の製品）が使われる場合
医療制度上の保険範囲に含まれる漢方処方

一方、街の漢方薬局におけるカウンセリングおよび処方はほとんどの場合保険適用外となります。

この原因は、保険診療を行う医師が処方するわけではなく、薬剤師や東洋医学の専門家が独自に相談・処方を行うためです。

保険が適用されないケース

漢方薬局での体質カウンセリング
煎じ薬や個別調合の漢方薬
健康補助食品やサプリメントとしての漢方

保険対応かどうかは事前に確認を取ることが大切です。

「できるだけ保険内で治療したい」という方は、医療機関の医師が漢方を処方してくれる保険対応の医療機関を選択するという選択肢も視野に入れてみましょう。

市販漢方薬との違いは？

漢方薬局で処方される漢方と、ドラッグストアやネットで購入できる市販の漢方には、明確な違いが存在します。

比較ポイント	漢方薬局の漢方薬	市販の漢方薬
処方の柔軟性	体質や症状に応じてオーダーメイド	既製品で選択肢が限られる
カウンセリング	四診を使った詳細な体質診断あり	簡単な説明程度
生薬の質	専門家が選んだ高品質な生薬を使用	製造会社の基準に従う
継続サポート	再相談や見直しができる	自分の判断で飲み続けることが多い
料金帯	やや高め	安く買える

市販されているものでもある程度の効き目が期待できる漢方もありますが、「本当に自分に合うのか」「続けても大丈夫か」といった部分に不安に思う人には、漢方薬局での個別のカウンセリングが安心です。

どういった人が漢方薬局を訪れるのか？

慢性的な不調・冷え症・更年期・不妊症など

専門の漢方薬局には、普通の病院とは異なる種類の悩みを持った方が多く訪れます。

丸の内で多いのが、何年も続く慢性的な体調不良や、病院で原因が不明だった不調を相談するケースです。

代表的な相談の例は以下の通りです：

冷え性や足や手のむくみが繰り返される
更年期の症状（火照り・情緒不安・眠れないなど）への対応策を自然療法で探したい
月経不順やひどい生理痛、月経前の不調、不妊などの女性特有の悩み
消化力の低下や下痢や便秘を繰り返すといった消化器の悩み
慢性的な疲労感やストレスからくる漠然とした不調
アトピー性皮膚炎や皮膚トラブルなど皮膚の悩み

このように、「異常なしと言われたけれど、調子が悪い」といった場合に対し、漢方は“体全体のバランス”という考え方から整えることができるため、多くの人にとって最後に頼るものとして選ばれます。

病院医療で治りづらい状態

現代医療（西洋医学）では、急な症状や命に関わる病の治療において卓越した実績を上げています。

しかし一方で、慢性・体質に関する不調に関してははっきり改善しにくいと感じる人は丸の内においても少なくありません。

具体例として：

医療機関では検査結果に異常がないと言われたが体調が悪い
服薬を続けても改善しない
薬の副作用がしんどくて服用を継続できない
根本的な体質を良くしたい

こういった理由から、診断名のつく病ではなく「未病（みびょう）」＝病気になる手前の状態を重く見る漢方に注目が集まっています。

さらに、病院の薬との併用可能であることから、医師の治療と並行して漢方薬局に通う方も丸の内においては増加しています

なかでも女性特有の病気やメンタル不調、妊活支援といった分野では、漢方と現代医学をあわせた統合的アプローチが有効だと考えられています。

体を根本から変えたい人が多い理由

丸の内で漢方を受けに来る人の中には、症状が明確ではないものの、「体調がすぐれない状態が続く」「もっと元気に過ごしたい」といった体質の底上げを目指して来る人もいます。

たとえば：

季節が変わるたびに体調が不安定になる
朝起きるのがつらく、一日中疲れている
風邪が多い、すぐに治らない
肌荒れが治らない
メンタルに影響を受けやすく、気持ちが下がりやすい

こういった体の変化は、その場しのぎではなく、全体の体質を改善することで本質的に改善しやすくなるのが漢方のアプローチです。

漢方の薬局では、漢方薬だけでなく日常生活・食事・眠りに関する提案も対応しているので、トータルケアの場として訪れる人が丸の内においても多くなっています。

自分の体質タイプ（漢方の体質タイプ（陽虚、陰虚、気虚など））を知ることでセルフケアの意識が高まるといった観点でも、日常が忙しい人にとって価値ある利点と言えます。

丸の内の漢方薬局とほかの違い

一般の薬局で売っている漢方薬との違い

漢方薬というものは、専門薬局以外でも店頭やネットでも気軽に手に入ります。

でも薬の中身や選定方法、効き目の出方には顕著な違い存在します。

市販で売られている漢方薬（第2類医薬品など）は、固定された処方（定型処方）があり、例として「葛根湯」「小青竜湯」などの処方がそのまま製品化されています。

一方、専門の漢方薬局では生活習慣や体質、症状の違いを加味して調薬し、個別対応の処方を行うのが前提です。

項目	漢方薬局	一般薬局
処方の柔軟性	体質に合わせて調合可能	既製の定型処方
カウンセリング	専門家が体質診断を行う	なし or 最小限
漢方の形状	煎じ薬、エキス剤、生薬など多様	粉末タイプが主
選定方法	カウンセリングで提案	自分で判断して選ぶ

はっきりした症状で軽い不調であれば市販薬でも対応可能ですが、長引く悩みや体質ごと見直したい時には専門の漢方薬局の方が向いています。

クリニックや病院で出される漢方との違い

病院でも漢方薬が処方されることがあります。

なかでも内科・婦人科・心療内科などで「ツムラの●●番」という形で使われるのが丸の内でも一般的です。

病院での処方は：

保険が適用されるため費用負担が少ない
限られた処方から選ばれる（ツムラ製剤など約150種）
主治医が西洋医学の診断を軸に補助的に活用されることが多い

漢方の専門薬局では：

自由診療のため健康保険が使えない
膨大な種類の生薬から柔軟に組み合わせて処方可能
病名ベースではなく「体質」「未病」の段階に注目して調合

したがって病院では対応しにくいなんとなくの体調不良やいくつかの症状が併発しているときには、漢方薬局の方が対応しやすいケースもあります。

逆に、重大な病気や検査が必要な場合は、まず病院で診断を受け、そのうえで漢方薬局を併用するのが理想的です。

中医学クリニックとの棲み分け

ここ数年で中医学を掲げるクリニックや東洋医学の専門外来を掲げる医療機関も増えています。

このような施設では西洋医療と漢方医学の併用による診療が行なわれており、医師による保険診療の中で漢方薬が使われることが特徴です。

中医学クリニックの特徴：

医師が診療を担当し、漢方薬を保険診療で出す
中医学の知識を持つ医師（東洋医学学会の会員など）が担当
ケースによっては検査・画像診断にも対応
診断名のついた病気へのアプローチが主

漢方薬局との違いは、医療施設であるかどうか、保険が適用されるか、処方の柔軟性になります。

比較項目	漢方の専門薬局	中医学クリニック
保険適用の有無	原則として自由診療	保険が使える
担当者	漢方薬剤師・中医学専門家	医師
診断方法	四診法＋体質判断	西洋医学＋中医学
調合の柔軟性	柔軟（煎じ薬や生薬対応）	ツムラなど医療用漢方中心